eggchicken's diary

ゲーム好きプログラマーの日記

動く人になりたかった頃の話

深夜、蒸し暑さに目が覚めて、ずっと閉めっぱなしだった窓を開けた。公園の街灯が黄色い光を放っている。虫の声はまだ聞こえない。草木の葉ずれの音が聞こえてくる。ふと家の樹に目が止まった。こいつは、こんなに大きかっただろうか。幹は腕の太さほどしか…

自分で言葉を薄めてしまうこと

毎日会社へ行く時に、近所の庭木に咲いているアセビの花を眺めている。小さな壺型の白い花を鈴なりに垂らしていて、ひと目でそれと分かるのに何年も気づいていなかった。桜のように華々しく咲いて散るものではないからだろう。よく調べてみると、アセビでは…

表現不能なものを褒める

椿の花が落ちていた。花びらになって散るわけではなく、まるで切り取ったように、根本からぽとりと落ちていた。調べてみると、それが自然の振る舞いだということがわかった。気がつけば、梅の花も散っている。部屋着を一枚減らした。灯油を使い切るために、…

余計なお世話

休日に早く目が覚めたけれど、なにもすることがなくて、ぼんやりしていた。座椅子の上で毛布にくるまっていると、睡魔がやってくる。テレビの音が遠い。これは昼寝すべきだと思った。雀のさえずりに、斜めに差し込む日差し。よれた毛布を直して布団に潜り込…

決められない事と直感と理屈

目を覚まし体を起こしてみると、カーテンの隙間から雪景色が見えた。この冬では初めてのことだ。外へ出ると、隣の家の垣根に使われている広葉樹が雪をかぶって、しな垂れていた。空気は冷たいが風はなく、雲は晴れて太陽は明るかった。通り過ぎた電車が突風…

歳を重ねて

年末の懇親会を終えてからは、家でじっとしていた。去年プラモデルを組み立てたことを思い出す。特別な喜びはなかったが、どこか厳かで徳が高まるような気がした。今年も静かに、何かを組み立てるのも良いかもしれない。膝にかけている毛布を目当てに、うち…

感謝しているか?

紅葉が進み、秋の服では、耐え難いほどになってきた。キーボードを叩く指先が冷たい。暖房はつけていない代わりに、たくさん重ね着していているのだが、それでも足りない部分がある。ついさっき淹れてもらった温かいはずのお茶も、冷たくなっていた。 Daigo …

二十数年越しに将棋を学ぶ

風邪を引いた。弱った体で俯いて歩いていると、キンモクセイの花が散っていた。見上げると生きた樹があった。爽やかな香りがする。 少し将棋の話を書く。初心者(僕)の考え方が、どのように変化してきたかということを整理してみたい。駒の動かし方を覚えた…

人生とプラスとマイナス

三十歳になって、酒を飲んだあと、いま生きている理由や、何を望みながら暮らすだろうということを考えた。何のために生きるのだろう。家族のため。血統のため。会社のため。社会のため。国のため。人類のため。誇りのため。趣味のため。日常の喜びのため。…

どうぶつの国

何度も寝返りを打った。深夜四時半をすぎてもまだ、眠気が来る気配はない。仕事をしている日中はただひたすら眠いというのに。感覚の狂った身体にうんざりする。もう朝だということにして、身体を起こすことにした。真っ暗な中に、コオロギ達の耳触りの良い…

時速二キロメートルの散歩

先日、ポケモンGOがリリースされた。普段、ゲームの話題がない社内でも、半数以上の人が遊んでいるらしい。僕もインストールしてみたが肌に合わず、レベル四で足踏みしている。外へあちこち出歩く習慣がないからだ。その上、自宅の半径一キロ程度にはポケス…

俺に働けって言われても酉

一言で言うと 冒険者ギルドを経営することで、主人公の抱えた借金を返済していくゲーム。 あらすじ あなたは、家に引きこもって生活している。家賃の支払は滞り、膨大な借金を抱えるようになった。ある朝、あなたの住むあばら屋へ大家の娘マクラツムが訪れた…

植物の葉による拡大再生産

曇りや雨の日が続いた。変わらないことは数えきれないほどあるけれど、変わったことも多かった。上着を羽織る必要がなくなった。畑が二つ潰れて、駐車場を作る工事が始まった。踏切近くの家から不慣れなベース音が聞こえるようになった。小雨の日に、一匹だ…

チェインクロニクル第二部を終えて

家の二階にいると、スズメの声が聞こえるようになった。あまりに近くから聞こえるものだから、窓から顔を出して調べてみた。ちょうどエアコン裏の壁から小さな影が飛んでいった。配管が通っている穴の隙間が、住処になっているらしい。どうしてそこに落ち着…

不満を分析する

我が家ではまだ、たびたび暖房をつけているが、日中は少し暖かくなってきた。梅の花が咲いているなと気づいた頃には、隣の庭にも赤い花が咲いていた。残念ながら、名前は知らない。田畑もずいぶんと賑やかになっている。白詰草でいっぱいになっているものも…

勇気について

天気の悪い日が続いた。雪や雨にふられて、濡れながら走るような日が何度もあった。どうにか晴れた日も、外に出ると霜が降っていたり、刺すような冷たい風が吹いていた。どれだけ重ね着をしても、顔だけは寒さに耐えなければならない。顔を守るとしたら、銀…

ゲームと緊張について

三日も雪が降り続いている。最高気温はマイナス三度。道路も、屋根の瓦も、庭木も雪に覆われてまぶしく感じるほどに白い。車も通らない道を制服の中学生が三人並んで歩いている。少し外に出てみたが、足首まで埋まるほどの積雪に心がしぼんだ。一時間もぐず…

なぜ神様は人々を救わないのか

ここ一ヶ月は毎週三回くらい鍋ものを食べた。身体が温まるし、すぐ作れるからこれが一番良いのだと母は言う。もちろん飽きているのだけれど、文句はない。薄味の熱いスープをすすりながら、柔らかくなったキャベツを食べるのが、たまらなく美味かった。スト…

なぜ僕はラジオを聞くのか

夜、街路樹の電飾が光っているのを見かけて、ずいぶん気の早いことだと思った。けれど、それから数日後には雨が振り、そしてぐっと気温が下がった。冷たい風が、上着の生地をすり抜けてくる。もう冬は目前にある。 ここ一年ほど、ラジオを聞くのが気に入って…

家事について

朝の寒気がはっきりと感じられるようになってきた。青々と波打っていた水田の爽やかさを書こうと思っていたけれど、その機会もなく実りの時期は過ぎ、刈入れが終わって今はもう丸裸になってしまっている。どうにも、時間がすぎるのは速い。 ちょうど毛布を引…

プログラミングの楽しい所

連休はあっという間に過ぎ去って、気がつけばもう九月が終わろうとしている。すっかり暗くなった道を歩いていると、雲の合間に、まぶしいほどの満月が見えた。ただの晴天よりもずっと情緒があるように感じられた。普段、単純さを好むくせに、このようなもの…

囲碁の見かた

気温はゆっくりと下り、蝉ももう鳴くのをやめてしまった。遠くで打ち上がる花火の音が聞こえる。窓越しに空を探してみたが、暗い雲があるばかりだった。聞き間違いだったかもしれない。 食事時、ぼんやりとテレビを見ていた。NHKの囲碁番組が流れている。囲…

「CHAOS;HEAD NOAH」の感想と、ある種のオタクの生き方について

梅雨と台風が過ぎてから、殴りこむように猛暑が訪れた。もはや冷房なしではいられない。アイスクリームだのなんだの氷菓子を父が大量に買ってくるのだが、僕の気が向いた時には冷凍庫は空である。それもまた暑さのバロメーターなのかもしれない。 「CHAOS; H…

映画ラブライブの感想

毎週のように雨が降った。激しい雨は少なかったが、だらだらと降り続く長雨が多かったように思う。中途半端な優しさが梅雨らしい。色あせた紫陽花が崩れそうになっている。やがて夏らしい夏が来るだろう。 ラブライブの映画を観た。聞き覚えのあるピアノのメ…

プログラミングの試行錯誤と最後の手段

夜風を取り入れるために窓を開けると、蛙の鳴く声が聞こえた。もうしばらくすると蚊が入ってくるようになるので、この空気を味わえる季節は長くはない。遠くから聞こえる、表現しがたい滑らかな音は風の音だろうか。あまり考えたこともなかったが、風の音に…

「楽園追放」と人間らしさについて少し

窓を開けていると学生たちのはしゃぐ声が聞こえる。元気が良いなと見下ろすことができるのは、大人の特権だ。社会人になってから、卒業も進級もなく、一定の速度で生きている。どちらも幸せなことだと思う。 楽園追放というSF映画を見た。映画自体の面白さは…

火のゆらめき

今日はとても暖かく、良い天気だった。ただ駅まで歩く短い時間でさえも、特別な穏やかさに包まれているかのように感じられる。母に言われてようやく気づいたのだけれど、庭の衰えた桜も、どうにか花を咲かせていた。 つい先日、ボードゲームに参加させてもら…

今現在を大切にすること

毎日の帰り道で、鮮明に星が光っているのが見える。星座なんてオリオン座くらいしか知らないけれど、不思議と心に染み入るものがある。「ふたつのスピカ」という本を読んだせいかもしれない。神秘性にかけては、これほど普遍的なものはないな、と思う。 ふと…

ガールズ&パンツァーの感想

寒さに凍えて、病人のように毛布にくるまって過ごしている。街路樹のイチョウが葉を落として丸裸になっていた。生物が活動するのに適した季節ではないということだろう。人間だって休んでいるべきだと思うけれど、社会は一定の流れを保たなければならないら…

プラモデル

雪までは降らなかったけれど、強く厳しい風が吹く。雨戸を閉めて冬ごもりしていると、少しは寒さもしのげるけれど、太陽の光も届かないので、いよいよ動きが鈍くなる。年末の休暇は特に酷い。日がすっかり昇った頃、暗闇から這い出てくる。目覚めが遅いのは…

教えるということ

まだ十分に紅葉もしていないのに、十二月が訪れようとしている。今日はずっと、雨が降っているのが聞こえていた。雨というのは、考える時間を取るにはちょうど良い。出かけるのに都合が悪いし、しみじみとした気持ちになるからだ。 ハッカソンのイベントの手…

スコアランキングの熱と虚無の時間

先月の末に一度見たっきり、赤とんぼを見かけない。何かの勘違いか、まぼろしだったのかもしれない。それでも、暦の上では秋が来て、少しずつ冷えるようになってきた。今月は「片道勇者」「Crypt of Necrodancer」「ブレイブルー クロノファンタズマ」あたり…

格ゲーの思い出

9月ももう最終日。夏の暑さは鎮まり、ずいぶん過ごしやすくなった。赤とんぼがちらほらと飛んで、銀杏の実が落ちている。マツムシやらスズムシやらも鳴いている。秋の侘びしさか、少し昔のことを思い出す。なぜだか、中学生くらいのことを。その頃は格ゲー…

ハッピーエンドにならない理由について

8月はあっという間に過ぎていった気がする。通勤途中に見かけるひまわりが、長雨のせいで花を落としてしなだれていた。毎日見かけるから、変化が目につくのだろう。葉が黒ずんで、さびれていく様が、何か物事の終わりを示しているように見えた。 終わりとい…

議論らしいけれど違うものについて

暑くて目が覚めた。窓を開けて見ると、風がゆっくりと吹きこんできて、冷房をつけるほどでもないことがわかった。蝉の鳴き声もちょうど良いくらい。昨日はラブライブを全話見終わって何か一仕事終えたような気分になっている。いつかの寝る前に、議論という…

趣味と大人

急に気温が上がってきた。窓を開けると遠ざかる電車の音が聞こえる。今月はほぼ長袖で過ごしてきたけど、さすがに、もうそれも終わりかもしれない。世間ではワールドカップがあったり、都議会でのヤジが問題になったりしているけれど、職場でも家でも、ほぼ…

歴史物を読もう

最近 kindle で適当に本を読んでいる。バックライトがあるので、仰向けでも暗くならないのが良い。おかげでゆっくりと樽のような体形に近づいている。肉を避けて野菜を食べるようにしなければ。まあそれはさておき。無料本などもあるので、浅く広く読むつも…

一歩も進まない状況を避けていったら良さそう

今月の仕事はなかなかやる気が出ず、だるかった。メタプログラミングされた機能に手を加える必要があって、コードを読み解くのにものすごく時間がかかった。しかもまだ終わっていない。メタなので、プログラムが動きながら、プログラムの要素を定義している…

Clean Coder の感想

プロのプログラマ、あるいはプロのソフトウェア開発者とは何だろう。漠然と思い浮かぶのは、よく仕事ができるとか、綺麗なコードを素早く書くとか、そんな人だ。だけど、Clean Coder では、もっと現実的な人の姿が描かれていた。 Clean Coder プロフェッショ…

勉強会に参加しないと不幸になる?

結論:ごめん、技術者が勉強会に出たほうがいいのはわかるけど、なんかすごいストレスだしメリットを感じないこともあるんだ。なので不幸になるとか言わんといて。 以下駄文。「コミュニティに入るか入らないかでエンジニアとしての幸福度がかわる(http://d.…

ドミニオンの感想:作戦マニアには楽しい

この前、ドミニオンというカードゲームで遊んだ。(http://hobbyjapan.co.jp/dominion/)あまり詳しくはないけど、ドイツのゲーム賞で大賞をとっているくらい有名なゲームらしい。ちょっとやってみた感じだと、工夫したり計算したりするところがあって、おもし…

苦手とか嫌いとかいう中にある因縁と未熟さ

もう、2013年も残すところあとわずか。次の年になる前に、今年最後の日記を書いておこう。この一年を振り返ってみると、それなりに色々あったけれど、一番覚えているのは新入社員の面倒を見ていたことだ。 正直に言うと、彼のことが苦手である。単純に、…

面倒くさいけど、自分で決めたほうが良い

もう十一月も終わり。今月は特に何もなかったな、と思いながら適当に人の日記を見て、気になったのがこれ。「お酒を飲むのを強要されたかった」という記事。 http://anond.hatelabo.jp/20131128231038 正直なところ、僕は「お酒を飲むのを強要されたかった」…

少し切実な僕の創作の動機

「創作における間違った信仰」という日記を読んだ。創作のモチベーションは様々で、ちやほやされたい、という欲望があるのは自然だと思う。ただ、それが動機の大半だと考えるのは少々悲観的なように思えた。自分の場合、ちやほやされたい気持ちはあるけれど…

彼女ができないという話

とある人の話を聞いて、人は色々な悩みを抱えているんだなということを改めて思った。僕はわりかし気楽に生きているが、それでもあまり口にしない悩みは色々ある。そういう自分が向き合ってない部分を、見つめてみようかと思った。なのでできるだけ正直に、…

僕はこれから、選択肢を網羅するのはやめようと思った

「善人シボウデス」を遊んだ。けっこう面白かったが、あっけなかった。振り返ってみれば「たった2つの選択肢しかないというのに、考慮すべきことが無数にある」ということが面白かったのだと思う。ゲームルールは長いので省略するが、おおまかに言ってしま…

成長とは何か?

Tさんいわく、「やばい」という言葉がじつに広い意味で使われている。このように、現代では言葉の意味を明確に捉えて発言しなくても、おおまかに伝われば良い、という風潮がある。物事を考えることが昔の人と比べて下手になっている気がするのだ。ある1つの…

艦これの話、…いや擬人化の話をしよう。

いつも買っている弁当が売り切れていたので、路頭に迷った末に職場のすぐ裏にある小さな洋食屋に入ってみた。僕より二回りは年上のおじさんたちが、タバコを咥えて雑談している。受け取ったメニューはあまり見ないまま、日替わりランチを頼んだ。初めて行く…

pixiv オフィスに嫌悪感

なんか大学生の時にやっていたブログを人に発見されて「けっこう面白かったね」と言ってもらったので、久しぶりにまた書き始めてみようかと思った。なんでそのブログに記事を書かないのかというと、パスワードも忘れてしまったからだ。まあネット上に漂うゴ…