どっちつかず

自分の中で明らかに刺々しさとか、息苦しさの爆発みたいな感情が薄れていて、ようするに少し安心してしまっている。あっ一応生きていけるんだすいません。みたいな。少し前まではあと十年生きていけるかも不安だったけれど、今のままなら十年くらいは生きていけそうだと思っているし、それからさきもたぶん生きているだろうっていう気がしている。その安心感の由来はきっと、一人で暮らしているからだろう。なんだかんだ、親元にずっといるというのは心地よくはあったのだけれど、義務を放棄しているような、居場所のない感じはずっとしていた。洗濯をして、掃除をして、料理をして、買い物をして、へえこういうのが人間なんだなってそういうのを改めて知っているのがまるで、社会の一員に混ざっていこうとしているみたいで、安心している。悔しいけれど、そうだと思う。好きな曲を聞いて、一人で下手な歌を歌ったり手拍子を叩いたりできるというのも事実だ。そのかわり結構たくさんいろんなものを捨ててしまった。過去大切にしていたものでも、今ではないと感じるものは大概捨てた。空恐ろしい薄情さがある。そういう自分を一年前の自分が見たら、舐めるなと吠えていたかもしれない。正しからぬ生き方だと感じたかもしれない。どうせ主義主張を壊すなら、もっとめちゃくちゃになってしまえばよかった。髪を剃って寺に行くとか、駅前で歌を歌うとか、牧場で牛の糞をさらうとか、そういう一瞬時間が止まるような姿になりたかった。とはいえ、がいつも絡みついてきて、最後の決断をしてない。たぶんそういうことを十代に謗られたい。

エモすぎてよくわからなくなってしまった。まとめると、ぬるくなった自分が気に入らないということ。精神的にはたぶん、テロリストなんだろうと思う。