欲望をぶちまけていいのか?

 世間はクリスマス。自分には何もイベントはない。ツイッターで公開されたとある漫画を見て、ふと疑問に思った。自分の配偶者(私にはそんなものはいないが)に欲望を最大限にぶつけてもいいのだろうか?

 たとえば、あなたは密かに赤ちゃんプレイを望んでいるとしよう。おむつやおしゃぶりをつけて幼児退行してひたすら甘えることができたら…と夢見ている。心のどこかで、全力で甘えられる瞬間はないものか、そう感じながら日常をおくっている。もし同意できないなら、赤ちゃんプレイではなくて、SMプレイでもなんでもいい。ともかく何かの欲望を持っているとしよう。

 これをクリスマスの夜に開放してしまったらどうなるか。パートナーは快く受け入れてくれるかもしれない。嫌々ながらもつきあってくれるかもしれない。あるいは強く拒絶するかもしれない。どうなるかはわからないが、いずれにしても、あなたは、普段やらなくていいことをパートナーに要求して負担をかけたということになるだろう。場合によっては漫画に出てくる女性のように、裏では強い不満をいだいているかもしれない。甘えられる女性という役割を押し付けられて深く傷ついているかもしれない。

 そう考えると、たとえいかなる欲望を持っていたとしても軽々にそれを求めるべきではない、という結論に至る。

 しかしその一方で、自分の性癖や欲望をひた隠しにして生きていくのは辛いのではないか、とも思える。パートナーを困惑させないためとはいえ、その後ろ暗さを抱えて墓まで持っていけるのだろうか。結婚すると決めたなら、その性癖もまた二人で背負って行くべきなのではないか。そんな意見も自分の中に立ち上がってくる。はたしてどうするのが正解なのだろう。