断捨離と疲弊

退職を期に、家を引き払うことが決まった。引越し先は今の家よりもずっと手狭なアパートだ。部屋数も間取りも大幅に小さくなる。両親を巻き込んで、かつてないほどの大掃除が始まった。 容量を超えて詰め込んだために、ひずんでいる本棚。引き出しが重たくな…

退職

辞めることは少し前から心に決めていたのに、それを宣言しようとするたび、喉が詰まったように言葉が出なくなった。季節が変わって、新しい仕事が始まろうとしている。何も言えないまま、キックオフ会議に参加してしまった。この後ろめたさ。すべてが明るみ…

呪い

「聖☆おにいさん」のアニメ映画を見た。内容はごく普通で、これといって語ることもない。漫画をよく再現しているなとは思うけれど、退屈して半分くらい観たところで閉じてしまった。 映画の中で、ブッダの額にあるのは長い毛を巻いたものだという描写があっ…

年末の逡巡

何かが擦れるような異音を立てながら、エアコンが温風を吐き出している。新年まであと一時間。大晦日まで寝てばかりだったおかげで、風邪は回復してきたようだ。鼻通りは悪いし、喉の違和感もあるけれど、眠くはない。スピーカーに電源を入れて、最近買った…

欲望をぶちまけていいのか?

世間はクリスマス。自分には何もイベントはない。ツイッターで公開されたとある漫画を見て、ふと疑問に思った。自分の配偶者(私にはそんなものはいないが)に欲望を最大限にぶつけてもいいのだろうか? たとえば、あなたは密かに赤ちゃんプレイを望んでいる…

ゆるりと哲学史を聞く

先輩を訪ねていろいろと話を聞いた。まずはギリシャ哲学の話。最初はソクラテスが、色々なことを否定して回っていたそうだ。私達は正しいことを何も知らない。そういう無知の知を説いた。けれど、そのことは国家の批判につながってしまったり、統治に悪い影…

スマブラ性格診断

久しぶりにスマブラの新作を遊んでいる。昔遊んでいた頃のことを思い出して、当時の知人友人がどんなキャラを使っていて、どんな性格だったか思い浮かべてみた。本当は最新のスマブラSPでやってみたいけどキャラ多すぎて全然把握できてないので、初代(ニン…

じいちゃんになってもたぶんゲームしてるだろう

またゲームを減らす。今度は、プリンセスコネクトのプリンセスアリーナとダンジョンはやらないことに決めた。そこそこ報酬は良いが、時間がかかる割におもしろくないからだ。ギルドという仕組みがあって、その仲間に差をつけられるのが嫌だったけれど、諦め…

Yes/No で答える能力

昔、後輩に仕事を教えていたときのことを思い出した。とても反省していることがある。それは、何でもかんでも改善しろと指摘したことだ。少しでも目につくことがあれば小言を言っていた。特によく言ったのは「それは僕の知りたいことじゃない」というセリフ…

ポーカーあるいは麻雀のように

受け入れることのできる容量が決まっていて、そこに何かを詰め込まなければいけない問題を考える時、それをポーカー(あるいは麻雀)に例えてみると面白いのでは、と思った。たとえば、プログラマのスキルセットを考える。今の自分は下記の五枚のカードを持…

ゲームアプリを減らすなど

出かけなくてはいけなかったので、昼頃に風呂に入った。新しい話を書こうと思って、じっと考えていると、すぐに時間が過ぎる。手足がふやけるくらい浸かっていた。異世界転生ものについて、死んでから転生するまでの話を考えたので、次はそれを書いてどこか…

悲しいときどうするか

嬉しいことはともかく、本当に悲しいことは、誰にも言わないようにしている。たとえば、親しい人が命を落としたときが、そうだ。そのことを話しても、誰も自分の悲しみを癒やすことはできないし、周りの空気が重くなる。なにより、死んだ人は戻ってこない。…

仲間を求めて

何かを生み出すには狂気が必要だ、という結論に満足して昨日はぐっすり眠れた。しかし、夜が明けて早速、自分に疑いの目を向け始めた。これまで、自分に狂気が足りなかっただろうか。変態ではなかったのだろうか。いや、そんなことはないだろう。いくらかは…

ちょうどいい狂気

毎日こうして何かを書いていると、ろくでもないことしか思いつかなくなってくる。最初は「毎日三十分で終わらせて、スマートに生活してやるぜ」などと根拠のない自信を持っていたが、あっさり打ち砕かれた。何を書いてもつまらない文章がだらだら続くだけに…

どうにか新社会人編

まいど。 就職したての頃は、とにかくびくびくしていたと思う。ここで失敗したら、人間失格の烙印を押されてしまうのだと思って、とにかく慎重にやろうと決めていた。プログラミングに関する業務はぼちぼちうまく行ったが、それ以外の雑用が大変だった。朝礼…

海月水族館へ

悲しいことがあると知らず知らずのうちに海月水族館へ足が向く。人工海岸を歩いた先にある、そのちっぽけな建物には、ほとんど何もないけれど、名前の通り海月だけはいる。 「よくきたね。外は寒かっただろう」 重たい扉を開けると、それこそ海月のような髭…

父は戦争に行った

父は魚市場に勤めている筋肉質な男だった。よく二の腕の筋肉を見せつけ、僕らに向かってぶら下がってみろと言った。そして、僕の体重ではびくともしないことを自慢するのだった。思い出すと笑えてくるくらい、芝居がかったやり取りだ。何かのドラマを真似し…

iPad Pro が届いた

衝動的に注文した iPad Pro 12.9インチが届いた。意気込んで封を解き箱を開けた。とにかくでかい。今まで使っていた iPad mini の約2倍の大きさだ。引き継いだ色々なゲームを触ってみた。全部でかい。両方同時に動かしてみると、mini のほうは子供みたいだ。…

ニーナ

疲れ果てて帰宅すると、着替えもせずにベッドの上に倒れ込んだ。疲れた。仕事がうまくいかない。全部がうまくいかない。帰っていいぞと言われるまでただ壁の模様を眺めていただけだ。それなのに疲れている。精神か。あるいはそれ以外の魂が疲れている。もう…

いきなり学生編

へいおまち。 小学校の頃は、教師になりたいと考えていた。この理由は、はっきりと覚えていて、それは自分の担任の先生が優しくて面白い人だったからだ。その先生は、珍しいことに図工を専門にしていたらしくて、学級だよりとか、何か配る時に、手書きのイラ…

くすぶる夢

「小説書くって言ってたけどどうなったの?」と聞かれた。素晴らしい指摘だ。一言で答えるなら「書いてない」ということになるが、書いてないことから気づくことがあったので、まとめてみよう。 夢というのは二つに分かれるような気がしている。一つははじけ…

善行できるかな

善行というものについて考えた。電車でお年寄りに席を譲るとか、道に迷っている人を案内してあげるとか、落とし物を拾って手渡してあげるとか。そういう助け合い精神というのは動物にもあるらしい。この前、自分の子供じゃないのに、群れの中にいる子供を助…

苦手なもの:街

少し用事があって、一人で街の中央に遠出することになった。グーグルマップを開いて、目的地を検索する。職場から一駅離れた場所だということがわかった。それなら多分行けるだろう。 前準備はそれだけで、当日になった。すると、かなり緊張して血の気が引い…

プレゼンつっこみおじさん

人のプレゼンを何度か聞いてきて突っ込みたいなと思いながら結局言えずじまいのことがたくさんあるので、ここに書き並べることにする。 まずひとつ目は、プレゼンのタイトルについて。タイトルは自由につけてよいと思うが、最も無難なのは「私と○○」だと思う…

感情を分析しろ→しなくてもいい

12月は一人でアドベントカレンダーをやるつもりだ。 https://adventar.org/calendars/3628 どうせ記事はここに書くので、上のURLはなんの意味もない。モノクロの例のアイコンが並んでいる姿はなかなか不気味である。 なぜそんなことをしようと思ったのかとい…

警察官をクビになった話の感想

警察官をクビになった話 を見た。あらすじは下記のようなもの。 警察官になることを夢見る少年がいた。彼は努力の末に警察学校に合格する。しかし、何かと要領が悪い少年は、訓練で周りの足を引っ張ってしまう。それが何度も続くうちに、同級生からいじめを…

硬直とその破壊

プログラマに限ったことではないと思うけれど、仕事を始めたばかりの頃は新鮮なことに満ち溢れている。誰もが先輩で、全てが未知の仕事。そこでは、いろいろな知識が洪水のように流れ込んでくる。これは何だ、こんなものがあるのか、こうすればいいのか。ひ…

オクトパストラベラー

オクトパストラベラーというゲームを遊んだ。 どんなゲームかというと、八人の主人公を動かしながら、敵と戦ったり、ダンジョンを探検したり、街を歩いたり、ちょっとしたトラブルを抱えた人の手助けをしたり、という感じのRPG。九十年代のテイストを重視し…

嘘つき姫と盲目王子

嘘つき姫と盲目王子というゲームを遊んだ。 これは、本当に難しい。ゲームが難しいと言うわけじゃなくて、面白いか面白くないか、そう言う話をするのが難しい。パズルに頭を悩まされる場面はほとんどなくて、終幕まで五時間ばかりしかない。追加・収集要素に…

悲しいことについて

腹膜炎とかいう病気で、ひたすらに眠っていた頃、ある夢を見た。二匹の猫を撫でたり、おもちゃで遊んだりする夢だ。どこかで見たことのある顔立ちだなと思ったら、かつて一緒に暮らしていた猫だった。すると、とてつもなく悲しい気持ちになった。僕はそいつ…